入学・入室希望者向け教員紹介

 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター関谷直也研究室では、2018年度より、修士課程、博士課程、ポストドクター、研究員を受け入れています。
 私の研究対象は原子力災害、自然災害、環境汚染、危機管理、リスク研究、専門は社会心理学、パブリック・リレーションズ、メディア研究、コミュニケーション論になります。
・大学での専攻、専門と必ずしも同じである必要はありません(私も学部での専門はマーケティングになります)。
・広い意味で、社会科学系の災害研究であれば構いません。
・下記の研究紹介(JST「researchmap」、紀要「フィールドレビュー」、学環「教員紹介」)を参考にして下さい。
 ただし、大学院生の研究テーマに関しては、私が指導できるかどうか、受け入れ可能かどうかという問題がありますので、早めに相談してください。

 ※ なお、入試の1か月前は公平を期するため、学府としてご相談に乗れません。

 

研究テーマ:災害社会科学

キーワード:大規模災害の社会心理学、リスク・コミュニケーション
  災害情報、東京電力福島第一原子力発電所事故、社会心理、パブリック・リレーションズ、コミュニケーション

リサーチマップ(JST科学技術振興機構researchmap)

つながるコンテンツ 智のフィールドを拓く  3.11に学び、原子力防災の知見を積み重ねる

フィールドレビュー(情報学環紀要 情報学研究,No.95(October 2018))

東京電力福島第一原子力発電所事故後の原子力災害・放射線災害の研究

研究室紹介文(情報学環・学際情報学府「教員紹介」からの抜粋)

 地震、水害、土砂災害、原子力事故などの災害研究は、事象(Hazard)の主因を物理現象として解明しようとする理学的なアプローチ、いかに防ぐかという工学的アプローチが一般的です。しかし、本来、私たちが本当に困るのは、その事象が発生した後に人間、社会がうける被害や混乱としての災害(Disaster)です。人が亡くなったり、何を信じればよいかわからない状態になったり、政府・企業などの組織がどう対応すべきかわからなくなったり、大混乱に陥ります。そのような災害後の様々な被害を防ぐことができるのか。災害後の社会的、心理的な混乱とは、何なのか。その要因とは何か。社会現象、集合現象の論理的な解明ができないまま対策をたてても、それは単なる思いつきにすぎず、根本的な解決にはなりません。だからこそ、その災害についての社会現象、心理現象について、社会科学として、正確な理解をすることこそが、解決策につながります。災害発生前の研究課題としては災害に関する知識、防災対策・防災教育、伝達手法などが対象になりますし、災害発生後の研究課題としては避難行動や消費の混乱、災害後の移動現象、復興期の社会現象や心理現象などが対象になります。研究分野としては、法、行政論、財政、社会心理、組織論、パブリック・リレーション、メディア、コミュニケーションなど様々なポイントに着目しつつも、方法論としては歴史的経緯の研究、ヒアリング調査、調査票調査、社会実験、統計的分析など実証研究を基本として行っています。

 私の専門分野は、社会心理学、効果研究・パブリック・リレーションズです。災害時、緊急時のコミュニケーションや社会心理は、日常のコミュニケーションや社会心理の延長線、ないし、それらが崩れたところで起こる問題です。まず、コミュニケーション論、メディア効果研究、社会心理学の理論を学んだ上で、研究を一緒に進められればと思います。

 なお、私は、現在、下記の研究を進めています。ご参考まで。

(1)巨大災害の社会心理と情報伝達の研究―原子力災害に関する社会心理学的研究

 東京電力福島第一原子力事故を対象とし、マクロ的な社会心理学研究として原子力災害時の避難、原子力災害の社会的影響に関する研究を進めている。
・東京電力福島原発事故時の大規模広域避難、行政機能移転の研究
・東京電力福島原発事故後の農産物・海産物の消費・流通、および観光の実証研究
・復興過程の社会現象、心理現象の研究
・原子力事故対応の研究

(2)「避難行動」の社会心理学的研究

 避難実態の研究、避難要因の基礎的研究をミクロ的な社会心理学研究として調査研究を進めている。
・避難の意思決定に関する研究
・津波、水害、土砂災害時の避難に関する調査研究
・首都直下地震における火災避難の研究

(3)次世代災害情報の研究

 応用研究として、学外の諸機関とユーザビリティを前提とした次世代災害情報の研究開発を行っている。
・災害時など緊急時におけるデジタルサイネージを用いた情報配信技術の研究
・災害時など緊急時におけるデジタルサイネージ等における情報配信コンテンツの開発
・センサーネットワークの災害時の活用に関する研究

(4)災害情報の広報(アウトリーチ)に関する研究

 応用研究として、「災害情報に関するリスク・コミュニケーション研究」である。これまで広告・パブリックリレーションズ研究を基礎に、人間の心理を軸とした科学の理解に対する研究を行っている。
・一般的な広報・PRの研究
・地震動予測地図の研究
・火山情報、防災気象情報の研究
・災害情報に関する高度職業人養成に向けた災害・防災教育プログラムの開発
・地震・火山情報、防災気象情報などハザードに関連する科学的な知見の理解に関する研究

 

総合防災情報研究センターで研究するには?

私の研究室では、基本的に原子力災害か自然災害に関連して、「災害と情報」、「災害とメディア」、「危機管理と情報」、「災害と社会心理」に関心を持つ学生・研究生・研究員を受け入れます。

大学(学部)で研究したい

東京大学大学院情報学環・学際情報学府は、大学院大学です。現在のところ、学部レベルでの受け入れはしておりません。
情報学環教育部研究生課程では、現在のところ災害に関連する授業をもっていません。
なお、学内・学外を問わず、個別に相談にはお乗りします。
留学生の方は、半期に1回、研究生として受け入れています。

大学院(修士課程)で研究したい

7月、8月に修士課程入試があります。書類審査、TOEFLと専門科目、面接です。社会人特別入試もあります。
関谷の研究室を受けるには、大学院学際情報学府・社会情報学コースを志望してください。

大学院(博士課程)で研究したい

2月に博士課程入試があります。書類審査、TOEFLと修士論文(もしくはそれに代わるもの)、面接です。
関谷の研究室を受けるには、大学院学際情報学府・社会情報学コースを志望してください。

大学院を卒業してから研究したい

学振PDなど受け入れています。詳細はご連絡ください。

企業・法人として共同研究をしたい

東京大学として「寄付講座」「共同研究員」などの制度があります。詳細はご連絡ください。

研究を委託したい

「委託研究」という制度があります。詳細はご連絡ください。